Op.78 ラスト・ゲーム (打楽器三重奏)

グレード
4

演奏時間
6’30”

出版社
C. Alan Publications (販売譜)

サンプル

解説
2018年2月に行われた、打楽器アンサンブル「霞座」の第一回演奏会のために、「ラスト・ダンス」の続編として作曲しました。前作では二人の人間のすれ違いがテーマでしたが、今回のテーマは「三角関係」です。
まず特徴的なのが、三人の奏者がそれぞれ膜鳴楽器(いわゆる太鼓)と鍵盤打楽器の両方を担当することです。演奏者としては、担当楽器が増えただけ考えることも増えて必死になるのですが、音色のパレットが増え、目を閉じて聞いたときに四人以上で演奏しているかのように聞こえるのではないかと思います。
中間部をのぞく多くの部分が五拍子で書かれていることも特徴の一つです。独特の切迫感を狙い、イレギュラーな拍子で進行する部分もあります。
また、ラスト・ダンスの姉妹策であるため、和声進行の面で多くの共通点があります(冒頭の和声進行、三度進行、繰り返される転調等)。Tomがリズム楽器としてではなくメロディーを担当するのも、ラスト・ダンスと同様です。

編成
打楽器三重奏
1st Percussion (Vibraphone F-F 3-oct. / Splash Cymbal / 1 Pair of Bongo)
2nd Percussion (Marimba A-C 4.3-oct. / Chinese Cymbal / 1 Pair of Conga)
3rd Percussion (Glockenspiel G-C 2.5-oct. / Suspended Cymbal / 3 Toms / Bass Drum with Pedal)