(以前のブログからのお引越し記事です)
夏のコンクールが終わり、アンサンブルの選曲に悩んでいる生徒さん(&顧問・指導者の皆さん)からご相談をいただく機会が増えてきました。
全国大会を目指すわけではないが、最上級生が卒部した秋~冬の間に、今まであまり触れなかった各楽器の奏法を身に付けたい(身に付けさせたい)という声が私の周りでは多いように感じます。
しかし、最近の打楽器アンサンブルの曲の多くは持ち替えが多く、曲によっては太鼓に比べ鍵盤楽器の比率が大きいものも少なくありません。
編成はどうであれ、少人数の合奏で学ぶものは大きいです。しかし、部活動の時間が限られる学校などでは、なるべく合奏に直結するような基本的な楽器の奏法を学べる曲が求められているのではないでしょうか。
例えばサックスパートは、3年生卒部後にパートが変わる場合があります。(Ten.→Alt.等)そして、新たな楽器でアンサンブルの練習をたくさんして、楽器に慣れた状態で新年度を迎えます。
ここで管楽器との差ができてしまいます。
もちろん、アンサンブルと平行して各楽器の練習をすれば問題はありません。
しかし、アンサンブルの練習に時間を取られて、他の楽器を練習する時間が作れない、そもそも冬の間に本番が少なく、合奏自体が多くない学校もあるでしょう。
また、地道な基礎練習を繰り返すのは、なかなか厳しいものがあります。
地道な練習も、曲の練習とセットにすることで楽しく取り組めます。この部分でこんな音を出したい、そのためにはこの練習が必要、と合わせて考えるのが、上達の近道のように思います。
そのためには、夏のコンクールで触れるであろう楽器を中心に編成されたアンサンブル曲に取り組むことが、最善の選択かもしれません。
そこでオススメしたいのが拙作「フォレスト・エコーズ」です。
グレードは2.5、編成は3~5人と取り組みやすい構成になっています。
ティンパニーは音替えなし!
Vib.は小ぶりのC-Cの楽器でもOK!
鍵盤は4本マレットなし!
特殊楽器ゼロ!
しかし、ただ単純で簡単なわけではないことは、動画をご覧いただければおわかりいただけるかと思います。
スネアは、ロール、装飾音符等の技術が必要です。
ティンパニーも、ロールや装飾音符、また音止めができると効果的な部分もあります。
鍵盤も、手順が何通りも考えられるフレーズや、速いパッセージがあります。
大太鼓・シンバル・小物は、fだけではなく色々な強弱で音色・奏法を考える必要があります。
太鼓鍵盤どちらも得意な人(1st)、鍵盤が得意な人(2nd)、太鼓が得意な人(3rd)の最小3名から演奏可能です。
4th・5thはなくても演奏可能ですが、この2パートが入るとサウンドにグッと厚みが出ます。
(5人で演奏した場合、後半がシロフォン1人に対して伴奏が4人になるため、バランスには注意が必要です)
上の大会を狙って演奏効果の高い曲を選ぶ、という選択肢も、もちろんアリだと思います。
しかし、短期的な成績よりも、新年度向けて各楽器の奏法を学びたい方々にはオススメの作品です。
楽譜の詳細、購入はこちらから(ブレーン・オンライン・ショップに飛びます)
・・・というわけで、嘘偽りなく新曲を多くの方に知っていただくにはどうしたらよいかと考え、コチラの記事を参考に書いてみましたが、いかがだったでしょうか?笑