Op.101 ソナチニーナ(木管三重奏)

英題
Piccola Sonatine for Woodwind Trio

グレード
3

演奏時間
4’00″

楽譜
ブレーン株式会社 (販売譜)

サンプル

解説
 この作品は2021年、ブレーン株式会社への書き下ろし作品として作曲されました。
「標題音楽」を演奏する機会が比較的多い吹奏楽部において「絶対音楽」にも触れてほしいという願いから作曲されたもので、「ソナタ」の小さいものを表す「ソナチネ」の、さらに小さいものという意味の造語である「ソナチニーナ」というタイトルになりました。
練習の段階で、景色であったり感情であったりをイメージするのも一つの手段だとは思いますが、フレーズの重心を意識すること、和音の響きを感じること、クラシック作品の名演をたくさん聴くことで、最終的には音楽そのものにフォーカスした演奏になることを期待しています。

また、初心者・中級者のための良い練習曲となるよう、各楽章に練習テーマを設けています。  第一楽章 Allegro assaiの練習テーマは「楽器間のバランス」です。主旋律、伴奏等の役割がコロコロ変わるため、常に自分の役割を意識しながら、バランスに注意して演奏してください。
第二楽章 Andante quasi allegrettoの練習テーマは「音色」です。クラリネットは、固くなりやすい高音域を柔らかく響かせること、フルート・サクソフォーンは、痩せがちな低音域を充実した響きを持って演奏することが課題です。
第三楽章 Allegro vivoの練習テーマは「機動性、アーティキュレーション」です。正確なフィンガリング、クリアな発音(タンギング)等を意識されると、音楽の持つ推進力がより発揮されると思います。フレージングのヒントは、第一、第二楽章にあります。

編成
木管三重奏
Flute
Clarinet in Bb
Alto Saxophone in Eb

音域表
(クリックで拡大)
(黒玉の音域は、カッコ書きの音域、もしくは一瞬しか出てこない音域)
(すべて記譜音)