Op.81 アンティーク・クロッシェ (打楽器五重奏 ※マルチグレード)

英題
Antique Crochet for Percussion Quintet

グレード
※マルチグレード
1st, 3rd, 5th: 3
2nd, 4th: 2

演奏時間
4’30″

楽譜
ブレーン株式会社 (販売譜)

サンプル
演奏:東京 percussive pedia

解説
クロッシェ(Crochet)とは、フランス語で「かぎ針」「かぎ針で編んだもの」という意味です。イメージしやすいものは、クロッシェレースでしょうか。かぎ針編みとは、鎖編みや細編みなど数種類の小さな編み方を繰り返して、全体を作る編み方です。 この楽曲は、かぎ針編みのように、小さなリズムパターンの組み合わせで作曲しました。何か具体的な情景や感情を表したものではありませんので、演奏される皆さんで自由にイメージを膨らませて演奏されるのも素敵だと思います。

前半のメインパターンは、冒頭のヴィブラフォンの、アウフタクトから始まる4音です。[B]は、マリンバ→ヴィブラフォン→ティンパニ→グロッケンの順に、1拍ずつずれてこのパターンが出てきます。 テンポアップした後半のメインパターンは、[F]のシロフォンの、アウフタクトを含む初めの6音です。[G]の前後は、1拍ずつずれてこのパターンがたくさん出てきます。 どちらもアウフタクトの扱いが鍵になります(特にこの楽曲は、アウフタクトから始まるフレーズが多いです)。メトロノームに合わせての練習も初期の段階では非常に大切ですが、最終的には5人がお互いのアウフタクトを意識しながらアンサンブルができると、より音楽的で良い演奏ができるのではないでしょうか。

前作「フォレスト・エコーズ」と同じく、吹奏楽・オーケストラ等で多く用いられる各楽器の奏法が身に付けられるよう、スタンダードな楽器・奏法を用いました。難易度はフォレスト・エコーズよりも高いです。1st、3rd、5thに比べ、2nd、4thは少し演奏難易度が低く設定してあります。

編成
打楽器五重奏

1st Percussion (Xylophone / Vibraphone / Clash Cymbals)
2nd Percussion (Glockenspiel / Marimba)
3rd Percussion (Marimba / Snare Drum)
4th Percussion (Suspended Cymbal / Triangle / Tambourine / Bass Drum)
5th Percussion (Timpani)