「シェア」する感覚

(以前のブログからのお引越し記事です)

最近よく聞く(見る)「シェア」という言葉。

直訳だと分ける、分け合う。
「共有する」という意味で使われることが多いでしょうか。

ここ数年でよく使われるようになったのか、
それとも、自分が大人の階段登っただけなのか、笑
本当によく聞きます。

いろいろな世代の方のレッスンをしていると、
「教える」「導く」という意識だと、違和感を感じることがあります。
センスのいい高校生とか、バリバリ弾ける音大生、自分よりも経験豊富なアマチュア社会人の方なんて珍しくないですからね…苦笑

自分の場合は、練習法や考え方を「シェアする」「共有する」意識を持ってから、
変な気負いがなくなって、スムーズにレッスンを進められるようになった気がします。

「自分はこうしたらテンポ安定したから、試してみてはいかがですかー?(試してみて合わなかったら気にしないでくださいー)」
「自分は◎◎を最優先に考えているので、この場合だったらこの手順で弾きますよー(あくまで自分の場合は)」
のように。

これは、スクールバンドにおいて新入生を指導する立場の上級生にも言えるのではないかな、と思います。

“自分が完璧じゃないから教えられない…”
“自分も出来ていないのに教えるなんてできない…”
その気持ちも痛いほど分かります。
しかし、自分が完璧に出来てから教えようと思っていると、
教えるタイミングを逃したまま卒部の時期になってしまうかもしれません。
それはそれで、残された人たちがかわいそうな気がします。

“自分も練習中だけど、◎◎に注意してみるといいかもよー”
“自分も研究中だけど、先生はこう言ってたから、ちょっと気にしてみてー”
といった言い方もありかな、と。

“絶対にこうしてね!先輩の言うことは絶対だよ!おこ!”
というのは違う気がしますが、笑
「教える」意識だと躊躇してしまうときは、
自分が過去に習ったことを「シェアする」意識を持ってみると、
スムーズにパート練習も進められるかもしれませんね♪

…語尾を「♪」にすると、
上手いことまとめられた気分になりますね♪ 笑