Op.150 追憶を舞う (木管5重奏)

アンサンブル ロジエ委嘱作品

作曲年
2025

英題
“Memory in Motion” for Wind Quintet

グレード
3.5

演奏時間
4:30

楽譜
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https://store.piascore.com/scores/358547

演奏

解説

『追憶を舞う』は、Ensemble Rosierの初CD制作にあたり、収録のために書き下ろされた委嘱作品です。
ロジエ委嘱作品の第一作目『薔薇の招待状』が、ステージ上に立つRosier――自信に満ちた立ち振る舞いや華やかな演奏を象徴する楽曲であったのに対し、本作では、舞台を降りたあとの彼女たちの姿に焦点を当てています。メンバー同士やファンへの心配りを忘れず、時に泥臭い努力をも厭わない。その日々の積み重ねが、音楽として結実しているRosierのあり方に深く共感し、構想を練りました。
旋律は5人の奏者の間をリレーのように受け渡されながら展開し、それぞれの内に宿る「歌心」が自然と浮かび上がるよう構成されています。『薔薇の招待状』が技巧的な見せ場の多い作品であるのに対し、『追憶を舞う』では、音色や間合い、呼吸の合致によって生まれる繊細なアンサンブルが求められます。
全体を通しては、どこか懐かしさを帯びた旋律と、節目を感じさせる音の流れが特徴的です。別れや卒業といった一つの区切り、そしてそこから踏み出す新たな一歩――そうした静かな感情の動きが、丁寧に織り込まれています。
舞台の上と下、表と裏。その両面をあわせ持つRosierの魅力が、この2つの作品を通して浮かび上がることを願っています。

編成
木管5重奏

Flute (or Clarinet in E♭)
Oboe (or Clarinet in E♭, Clarinet in B♭)
Clarinet in B♭
Horn in F (or Clarinet in B♭, Alto Clarinet in E♭)
Bassoon (or Bass Clarinet in B♭)

⚠️一部楽器の代替を許可しております
⚠️Saxophone に関しては、音量バランスの観点から、置き換えを許可しておりません